母のこころ・・・・

その帰り(サークル) 家にはまっすぐ帰らず 母のところへ行ってきました。
色々 雑事や仕事で タイミングを逃し 本当に 久しぶりの
訪問となってしまいました。


今日は 暑くなってきたので 髪を切って 
爪を切ってあげようと その道具も持参しました。


部屋に入ると ちょこんとベッドに腰掛けていた母。
ぼんやりしているようにも見えましたが 
言葉は はっきり話しています。







そして ベッドに座らせて 手の爪と 足の爪を切ってあげました。
これが 97年と7ヶ月 歩いてきた足なんだと・・・
靴下を脱がした瞬間・・・・ちょっと 衝撃!
すごい・・・まるで 象の足のような浮腫み。

家にいた時も よく 浮腫んでいることがありましたが
久しぶりに パンパンに浮腫んだ足を 目の当たりにしました。


爪切りを終え 母に ベッドに横になるように伝え
その浮腫んだ足を 揉んで さすってあげました・・・
5分もすると
「もう いいよ ありがとう 疲れるしょ もう いいよ〜」
「うん うん」
また 5分もすると
「ありがとう はい もういいよ〜」
「うん うん・・・」
と言って 続けます。


その浮腫んだ足を揉みながら 何故か 鼻の奥がツーンとしてきて
私は 泣いてしまいました・・・
何の涙なのか・・・


いつも 心の中で 母に対して ”ごめんね・・・”という思いを
消し去ることができません。
施設にひとり入所させている事に対してなのか 
自分が こんなに自由に日々を過ごしていることに対してなのか
あまり 顔を出せなかったことに対してなのか
ここの生活が母にとって 幸せなのか
母に対して 自分はちゃんと やってきたのか


色んな思いが 頭の中でめぐりめぐっています。


すると 母が 
「もう いいよ〜そこに 財布ないかい?」
(あるわけがないのですが・・・)
「うん?財布?」
「そこに 何ぼか お金が入っているはずだから
あんた もらっていきなさい」
「うん・・・」
「ちょっと 見てみて〜さっき あったはずだから〜」
「いや・・・お金なんていいよ〜あるから 大丈夫だよ〜」


きっと 足を揉んでもらったから お礼をしたかったのでしょうね。
まさか 浮腫んだその足を揉みながら 涙ぐんでるなんて 
思ってもいないでしょう・・・
その気持ちは きっと 母の心そのものなんでしょうね・・・



頭もさっぱり 爪も切ったし・・・
「母さん バスの時間だから 帰るから〜」
「あら〜 明日 仕事なの〜?」
「うん 仕事があるから・・・」
「大変だねぇ〜また 来て〜
気をつけて 帰んなさいよ〜」と
手を振って 見送ってくれました・・・


その言葉は 声の調子といい 認知症になる前の・・・ 
いえ!
10年前 20年前の父母宅から帰る私たちに
かける口調 そのものでした。
もしかして 認知症のフリをしている?
なんて 非現実的なこと 思ったりして・・・



いまだに 入所させたことの罪悪感があります。
自分で 介護は限界だとわかってはいるんですけどね〜
一緒にいることで 私の精神が壊れていくこともわかっているんです。
でも 拭い去れない思いがあるのです。
母が この世を去った時 三匹お母さんや まっちぶーのように
”やりきった感”を感じることができるのでしょうか・・・
今は・・・自信がありません。後悔が残りそうです。


まぁ 今できることは 母のところへ 足げに通うことでしょうか。
できることから やっていかないと 本当に母がいなくなってしまいそうで
怖いです。高齢の親を持つ人って みんなそんな思いを持つのでしょうかね〜


「日本一短い母への手紙」の中に こんな手紙がありました。


『あなたから もらったものは数多く
返せる物は とてもすくない』   (北海道 21歳)




今日は みなさんも ぜひ お母さんのこと
思って 一日を 過ごしてみてください・・・



ランちゃんも お母さんのこと 思ってる?
私は いつも ランちゃんのこと 思っているよ・・・




おやすみなさい・・・



ポチッと ありがとうございます!
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テンション 上がったぞ〜〜〜!


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